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2006年2月13日月曜日

オリンピックへの戦略 日本選手の傾向

トリノオリンピックも実際に競技が始まった。いつものごとく開催前はメダルがいくつ!といさましいマスコミ報道が目立つのだが、今のところ期待に反して(?)なのか、実は前評判どおりなのかモーグル、ジャンプ、スノーボードとメダルどころか入賞も数少ない感じ。各選手はホントに一生懸命努力してオリンピックに出て、本番でも手を抜かずに頑張ってると思うのだが、報道を見ているとどうにも練習の方向性がほんとにメダル狙ってるのかと疑ってしまうのだがどうなんだろう。

モーグルのエースと言われているUA選手の場合
 彼女は1度の試技の中で2回チャンスがある「エア」という技に大技と言われる3Dというものを持ち込み、これが完璧にできるのは世界でも数少ない選手ということで、日本のマスコミは「メダル間違いなし」という報道が多かった(と思う)。しかし、実際の競技中に解説者の話を聞いていると実はモーグルは採点競技で「エア」「ターン」「スピード」の3つの要素で判定され、5人のジャッジにターン点(15点)、2人のジャッジにエア点(7.5点)、そしてタイム(7.5点)(早い方がいい)がポイントになる。こう聞くと素人としては点の多いエリアの練習をいっぱい積むのが常套という気がするんだが・・・・。実際、ターンとスピード重視でエアは「無難」にこなした選手が上位を占めていたように思う。なんか攻めどころがちがうんじゃないだろうか

ジャンプのH選手の場合
 ジャンプはなんどもルールが改正され、そのたびに日本選手が不利になっているという気もするが、どんなルールも全選手が遵守しているという点では公平だ。今回の体重と板の長さに関するルールなんてのは、当然のことであったと思うのだが誰もチェックをしていなかったのだろうか?参加人数が5人に満たないような国ならいざ知らず、チームの体制自体を疑う。

両方に共通しているのは「ルール」というものに対する注意力が希薄なことと、勝つための戦略が独りよがりな点だ。なんでルールに沿って勝つためにはどうするか?という流れにならないんだろう。いや、勝つのが目的で無いのならかまわない。参加することにも意義はあると思う。しかし、「メダルを狙います」ということは「勝ちに行きます」ってことではないのか。(本人がメダルを狙っていないというのであれば、この意見は暴論だろう。それであれば謝ります)

 別に努力している選手本人に原因を求める気にはならない。コーチや監督はルールの改正や対戦相手の情報を集めたりということをしていく中で勝つための戦略ってのを練るもんじゃないのだろうか。せっかく何年もかけて努力しているのだから、その努力に報いる事ができるように周囲は選手を支えていってもらいたいなぁと思った。

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