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2005年11月9日水曜日

日本版ホワイトバンドで集まった金の使い道

明らかに説明が足りなくて多くの誤解した購買者に販売したことと、使途不明のまま多額の資金を集めてることでも話題になった日本版ホワイトバンドだが、集まった資金の使い道を発表しだしたようだ。

 そもそも1本300円のシリコン製リングを売った金で何をするのかわかりにくい説明をしてる時点で、なんだかなーという気がしてたんだが、その活動の目的や主旨については、いろいろ調べたりして個人的にはわかったつもりである。

 俺が理解した日本版ホワイトバンド活動における資金集めの意義
   世界の貧困を無くしたいと思うけど
   直接援助じゃ解決できる話じゃないので
   政治に働きかけるための
   資金を集めたい

 まあ、それ自体の効率の悪さや、どうやって効果測定するのかとか、突っ込みどころは色々あるけど、それは主義主張の相違なので別にいいとおもう。ただ、今回の集まった資金の使い道を聞いたら、あれ?と思ってしまった。

  「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン /「ホワイトバンドプロジェクト」記者説明会 発表要旨
  これの2にこうある。
2. 「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」への拠出
  「ホワイトバンド」の売り上げから原価・製作経費・流通費と法人税分を差し引いた額を、貧困をなくすためのアドボカシーに使います。私たちはこのたび、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)」に対し、2006-07年の世界の三大感染症対策のための資金として、2006年3月末までに合計25万ドル(約2850万円)を拠出することを決定しました(世界基金に関連する市民活動にも5万ドル(約550万円)の拠出を行います)。
この金額は、民間団体(NGO・非営利組織)の拠出としては過去最大で、これによって、5万世帯がマラリア予防の蚊帳を手にすることができ、あるいは、500人が1年間エイズ治療を受けることが可能となります。(貧困と感染症との間には密接な関係があります。
詳細はこちらをご覧ください(PDF)


世界基金に25万ドル拠出するそうなんだが、詳細pdfを見るとそれって世界基金が行う直接援助への資金協力だし、5万世帯への蚊帳配布とか500人への1年間のエイズ治療にしか相当しない・・・。直接援助は効果が無いのでやらないんじゃなかったのか????
いろいろ考えてたら結局は金の使い道は直接援助になっちゃったのかなー

世界基金へ日本政府が5億ドル拠出したのもホワイトバンド活動が一助を担ったような書き方だけど、日本政府が決定したのは2005年6月。日本での本格的な活動は2005年5月末開始。なんかなぁ、、、、

とりあえず4億円以上のお金が集まったという事なので(諸経費として使われた金を除く)ぜひ世界の人が喜ぶ結果になるだけでなく、リングを買った人全体が喜ぶような使い方をしたらいいねぇと思う次第です。

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